聞け「ふくしま」の声!

 今日は雨ですね。外に少し出るだけで服がびちょびちょになったグイミです。さて、この時期の楽しみといえば・・・そう!「どくだみ茶」!!花もかわいい(中央の淡緑色の部分)&干してお茶にして飲むとスッキリおいしいですよね(>U<*)まだ飲んだことのない方は、お試しあれ☆

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 さて、自民党の高市政調会長が17日の神戸市での講演で「福島の原発事故によって死亡者が出ている状況ではない。安全性を最大限にしながら活用するしかない」と発言したことが分かり、問題になっています。相次ぐ原発事故関連死や自殺、原発事故がなにをもたらしたかを直視せず、利益のためにさらに原発を活用するという姿勢に本当に腹が立ちます。

 6月15日に龍谷大学で開かれた『聞け「ふくしま」の声~今、そして未来のために~』(実行委員会主催)の講演会に参加し、フリーライターの守田敏也さん、4人の福島から避難された方のお話を聞きました。

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●放射能の恐怖におびえながら避難してきたものの、孤独が重くのしかかった。痛みのない下痢が続いた加藤さん。今は京都で出会った仲間と、脱原発の運動をされています。

●1400年続いた地元の祭りをたやすわけにはいかないと、昨年避難先から南相馬へ帰った橘さん。

●故郷へ戻りたくてももどれない。各自治体に配られていたヨウ素剤も国の指示がないと飲ませられないがために、子どもたちに飲ませられなかった。原発によって未来も生活も変わり、仕事もなくなったと話す青田さん。

●とりかえしのつかない事故が起こったんやということを出発点に、脱原発を言うのと同時に、未来に同じことを起こさないために今の福島の現状を直視することが大事だと話された荒木田さん。

 

最後にリクエストにこたえて相馬弁で朗読された、青田 恵子さんの自作の詩をみなさんにも紹介します。


『拝啓関西電力様』
エアコン止めで、耳の穴かっぽじって  よーぐ聞け。
福島には、「までい」っつう言葉があんだ。
までいっつうのは、ていねいで大事にする  大切にするっちゅう意昧があんだ。
そりゃあ、おらどこ東北のくらしは厳しかった。
米もあんまし穫んにぇがったし、 べこを飼い おかいこ様を飼い 炭を焼き
自然のめぐみで、までいにまでいに今まで 暮らしてきた。
原発は いちどに何もかもを 奪っちまった。

原発さえなかったらと 壁さチョークで遺書を残―して べこ飼いは首を吊って死んだ。
一時帰宅者は、水仙の花咲く自宅の庭で 自分さ火つけて死んだ。
放射能でひとりも死んでないだと……  この うそこきやろう 人殺し
原発は 田んぼも畑も海も  人の住む所も  ぜーんぶ(全部)かっぱらったんだ。
この 盗っ人 ドロボー 原発を止めれば  電気料金を二倍にするだと………
この 欲たかりの欲深ども ヒットラーは毒ガスで人を殺した 原発は放射能で人を殺す
おめえらのやっていることは  ヒットラーと なんもかわんねぇ。
ヒットラーは自殺した  おめえらは誰ひとり  責任とって 詫びて死んだ者はない
んだけんちょもな、おめえらのような  人間につける薬がひとつだけあんだ。
福島には人が住まんにゃくなった家が  なんぼでもたんとある
そこをタダで貸してやっからよ  オッカアと子と孫つれて  住んでみだらよがっぺ
放射能をたっぷり浴びた牛は  そこらじゅう ウロウロいるし
セシウムで太った魚は  腹くっちくなるほど 太平洋さいる
いんのめぇには、梨もりんごも柿も取り放題だ。
ごんのさらえば  飯も炊けるし、風呂も沸く  マスクなんと うっつぁしくて 
かからしくて  するもんでねえ  
そうして一年もしたら 少しは薬が効いてくっかもしんにぇな

ほしたら フクシマの子供らとおんなじく 鼻血が どどうっと出て 
のどさ グリグリできっかもしんにぇな  ほうれ 言った通りだべよ
おめえらの言った 安全で安心な所だ。
 さあ、急げ!
荷物まどめて、フクシマさ引っ越しだ  これが おめえらさつける
たったひとつの薬かもしんにぇな。

※相馬弁の解説 ①んだげんちょも…だけれども ②腹くっちく…腹いっぱい ③いんのめえ…家の前 ④ごんの…焚き物にする小枝や落ち葉 ⑤うっつぁし…うっとうしい ⑥かからし…わずらわしい